しが歯科医院での歯周病対策
ガリガリと歯石を削り取るのが歯周病治療ではありません。
なぜなら、患者さん一人一人が歯周病に罹患している原因が違うからです。
歯並びや年齢はもちろん、歯ブラシやフッ素などの使用頻度でも、進行速度が異なります。
口臭の一番の原因は、お口の中にある数百種類の細菌によるものです。
細菌を除去するために、歯石の除去・歯ぐきの腫れの治療・舌苔のケアが必要です。
- 担当衛生士が患者さんの今の状態を問診/歯周ポケット/出血点/動揺度/レントゲン診査など、様々な検査を行います。
- その患者さんにとって最適な歯周病治療を計画し、メンテナンスの必要頻度を説明します。
例えば、歯石は歯周ポケットの内部にまで入り込んでいることが多くあります。
4mm以上の歯周ポケットができている場合、スケーラーの器具は届きません。そこで行うのがルートプレーニングです。
歯周ポケット奥深くまで入り込んだ歯石や病変部を専用器具で取り除きます。最後に歯面を滑らかにし、汚れが付きにくくします。
- 患者さんに合った歯ブラシや舌ブラシ、歯磨剤や洗口剤を豊富なケア商品から処方することで、ホームケアのお手伝いをします。
(詳しくは、「予防処置」ページ)
歯周病と全身の関わり
また、歯周病菌が増加すると、歯周病菌が出す酵素により口の中の粘膜が破壊され、ウイルスに感染しやすくなります。
誤嚥性肺炎のリスクが高まるだけでなく、糖尿病や動脈硬化、認知症や心不全などの全身疾患における発症や進行にも大きく関わっています。
また、歯周病による口臭の悪化から、コミュニケーションを妨げる原因にもなります。
最新の研究では、認知症の発症や進行に、歯周病菌が関係していることも発表されています。
また、歯科衛生士による処置によりインフルエンザの発症が10分の1に抑制されたという報告もあります。